一口飲むと、ジャスミンの爽やかな花の
香りがふわりと広がるさんぴん茶。
昔から沖縄の家庭で愉しまれている、
うちなーんちゅに愛されてきたお茶です。
首里城の復興に携わり、
伝統を未来へ継承していく人たちを
沖縄伝統茶である
さんぴん花茶は応援しています。
日々のお茶時間を通して
沖縄の文化を紡ぐ想いを紹介します。
那覇市首里出身。首里城公園の売店販売員として働き始め、その後、解説員に応募し「沖縄の歴史を伝える仕事をしたい」という夢を実現。お客様と首里城の魅力を共有することを心から楽しむ。
首里城で働くことを決めたのは、海外留学をした時に、沖縄の歴史を全然知らないことに気づいたからなんです。自分の生まれ育った場所の歴史をきちんと自分の言葉で伝えられるようになりたいと、解説員を目指しました。3ヶ月の研修では知識の習得とガイドの実地訓練を受けて、いよいよお客様の前に出ることになった時はやはり緊張感がありました。
実は私が解説員になってすぐに首里城火災があったんです。火災前日、最後のお客様をお見送りし、東のアザナから首里城正殿を眺めたのをよく覚えています。まさか翌日にその姿が見られなくなるとは夢にも思わずに。しかもその後はコロナが大流行。しばらく解説員の仕事はできませんでした。だからこそ、今お客様と会えることがとても嬉しいです。
解説員をしていると、沖縄の風習についても質問いただきますが、そこで「小さい頃はおばぁが家でいつも沸かしてくれて一緒に飲んでいましたよ」と実体験を話すととても喜ばれます。自分にとっては当たり前の、何気ない日常が今の仕事に役立てられることはとても嬉しいです。うちなーんちゅだからできる案内を、今後もしていきたいですね。